今日は京町家の現状について、お話ししていきたいと思います。
2009年、京都市が市内全域を対象に行った実態調査によると、
京都市内には京町家が4万7735軒が残存しており、うち10.5%の5002軒が空き家であるとの調査結果が出ていましたが、
7年後の同調査では2016年には京町家が4万146軒残存になり、うち14.5%の5834軒が空き家であると分かりました。
(京都市「京町家まちづくり調査」参照)
この調査結果から京都市は7年間で7,589軒もの京町家が消えていることが判明しました。
これは年間約1,080軒もの京町家が姿を消している計算になります。
京町家の減少の原因には、人口減少による空き家の増加や京町家の維持管理が大変であったり、古さ故のリフォームの難しさがあります。
もちろん、維持管理やリフォームには大きな費用がかかります。この費用も京町家減少の大きな問題の1つだと考えられます。
実際に施工していると京町家をリフォームするより、新築する方が安くつくなんてことも少なくありません。
しかし、京町家には伝統的価値や新築の家では味わうことのできない魅力が多くあると思ってます。
当社は所有者様や事業者様の気持ちに最大限応え、可能な限り京町家を再生してきました。
これからも京都の施工会社として、京町家を残し、再生し、世界に京町家の価値を発信できればと思っております。